自分の陰茎のサイズに不安を抱く男性は少なくありません。特に「勃起時11cm」という数字に対して、「自分は平均よりも小さいのではないか?」「パートナーを満足させられないのでは?」という疑問や劣等感を抱く人もいるでしょう。
しかし、サイズに関する多くの情報はネット上で誇張されており、実際には誤解や非科学的な情報に基づいて不安を感じているケースが大半です。
この記事では、勃起時11cmが本当に小さいのか? という疑問に対して、医学的な根拠と専門的なアプローチに基づき、正しい知識と向き合い方をご紹介します。必要に応じて相談できる医療的手段も丁寧に取り上げています。
- 正しいペニスサイズの測り方
- 日本人男性の平均勃起時サイズは?
- 実際に確かめてみよう
- 「勃起時11cm」は医学的に小さいのか?
- サイズの不安はどこから来るのか?
- 性的満足度とペニスサイズの本当の関係
- パートナーシップと自己評価:問題はサイズだけ?
- 泌尿器科での診察:何がわかり、何ができる?
- 陰茎増大手術とは?現在行われている医療的処置
- ホルモン治療は選択肢になるのか?
- バキュームポンプ療法:別角度からのアプローチ
- 市販のサプリや増大器具に注意が必要な理由
- ED(勃起障害)とサイズ不安の関係
- 思春期の発育と成長ホルモン治療
- 画像診断による正確なサイズ評価
- 性機能と満足感を高める「テクニック」と「対話力」
- どんな時に医師に相談すべきか?
- まとめ
正しいペニスサイズの測り方

「○○cmだと思っていたのに、測り方によっては○○cmだった!」
実は、ペニスの測定方法には明確なルールがあることをご存じでしょうか?
測定タイミング:勃起時 or 非勃起時?
正確なサイズ比較のためには、勃起時に測ることが前提です。非勃起時のサイズは、気温や体調、緊張度によって大きく変化します。
測定位置:BPELとNBPEL
ペニスの測定には主に2つの方法があります:
- NBPEL(Non-Bone Pressed Erect Length):皮膚の表面から先端までを測る(一般的)
- BPEL(Bone Pressed Erect Length):恥骨にメジャーを押し当て、骨の位置から先端までを測る(正確)

脂肪が多い人の場合、BPELの方が1〜2cm長く出ることもあります。
一貫した測定が大切
他
日本人男性の平均勃起時サイズは?
まず「勃起時11cm」が本当に小さいのかどうかを判断するためには、日本人男性の平均的な陰茎サイズを把握する必要があります。
日本国内の調査結果
日本性機能学会や複数の泌尿器科による報告では、以下のようなデータが知られています:
- 勃起時の平均長さ:12.5〜13.5cm
- 平常時(非勃起時)の平均長さ:7〜9cm
また、国際的な分析でも、世界中の男性の平均勃起時サイズは13.12cmとされており、日本人のデータと大きく乖離しているわけではありません。
実際に確かめてみよう
以下のフォームでは、あなた自身の「長さ」と「太さ」を入力し、年齢層と比較対象(日本 or 世界)を選択するだけで、平均値と標準偏差に基づいた偏差値(全体の中での位置)を自動的に計算し、グラフ上で可視化します。具体的には:
- 長さ(cm):あなたのペニスの長さをセンチ単位で入力してください(例:13.5)。
- 太さ(cm):ペニスの周囲(円周)をセンチ単位で入力してください(例:11.0)。
- 年齢層:ご自身の年齢帯を選択します(20代、30代、40代、50代以上)。
- 比較対象:日本人の平均値と比べるか、世界全体の平均値と比べるかを選択できます。
すべての項目を入力または選択したら、[計算&視覚化]ボタンを押すだけ。画面下部に、
- あなたの「長さ」と「太さ」の偏差値
- それぞれの偏差値に応じたコメント(平均より長い/短い、平均的、など)
- 長さ/太さそれぞれの分布グラフ(薄い線)と、あなたの数値を示す点(濃い色でプロット)
が表示されます。自分が全体の中でどのあたりに位置するのか、グラフを見ながら直感的に確認してみてください。例えば、偏差値が50であれば「ほぼ平均的」、60を超えれば「平均よりやや大きめ」、70を超えると「かなり大きめ」と判断できます。
下にあるフォームに数値を入力して、ぜひ一度確かめてみましょう。
「11cm」は本当に小さいのか?
結論から言えば、勃起時11cmは平均よりやや短いものの、正常な範囲内にあると評価できます。これは、サイズが個人差の大きい生理的特徴であり、5cm〜17cmの範囲に多くの人が分布しているからです。
「勃起時11cm」は医学的に小さいのか?
医学的に「小さい」と診断される基準は、単なる平均以下ということではありません。医療では、「ミクロペニス(陰茎極小症)」という定義があり、これは厳密な基準に基づいています。
ミクロペニスの診断基準(勃起時)
- 成人男性で勃起時に6cm未満(または陰茎の長さが同年齢平均の-2.5SD以下)
- 原因として、ホルモン異常・遺伝的要因・器質的異常が関与していることが多い
11cmはミクロペニスに該当するか?
いいえ、11cmはこの基準からは明確に外れており、「正常の範囲内」とされます。したがって、病気としての「治療対象」ではありません。ただし、本人が強い精神的ストレスを感じている場合、医師との相談は有効です。
サイズの不安はどこから来るのか?

「自分の陰茎は小さいのではないか」という不安の多くは、実際の医学的基準ではなく、イメージや情報の影響によるものです。
主な不安の原因
- アダルトコンテンツやポルノ:出演者は大きなサイズで選ばれており、現実の平均とはかけ離れている
- ネット掲示板やSNS:誇張された情報や自慢話が多く、信憑性が低い
- 男性同士の比較文化:温泉・サウナ・学生時代の更衣室などでの視覚的な体験による記憶の歪み
心理的影響
- 自信の喪失、性交への恐怖
- ボディイメージ障害
- 勃起障害(ED)の引き金になることも
対処法
- 医師による事実ベースの評価を受ける
- 性のパフォーマンスにおける「満足度」の本質を理解する(テクニックや対話力)
性的満足度とペニスサイズの本当の関係

陰茎のサイズが性生活の質にどの程度影響するのか――この疑問には、多くの医学的研究が取り組んでいます。驚くべきことに、実際にはペニスのサイズと性的満足度には明確な相関がないという結果が多数報告されています。
研究結果の例
- アメリカ性科学研究所による調査では、女性の大半が「サイズよりも挿入感や愛情表現のほうが重要」と回答。
- 日本性科学会の報告でも、「セックスの満足度は、コミュニケーション・信頼・リズム・快感共有」に依存する部分が大きいと指摘されています。
重要なのは「刺激の質」
膣の感覚受容体が集中しているのは入口から3〜5cmの浅い部分です。つまり、平均サイズであれば十分に快感を与えることが可能です。
パートナーシップと自己評価:問題はサイズだけ?

サイズの問題は、単に物理的な長さだけでなく、パートナーとの関係性や自己認識とも密接に関係しています。
性の悩みは「対話不足」から生まれる
多くのカップルは、お互いの性に関する希望や悩みを深く話すことがありません。そのため、サイズへの不安が一方的な思い込みとして大きくなりがちです。
自己肯定感の低下がもたらす悪循環
- 自分のサイズに自信がない
- セックスに消極的になる
- パートナーとの距離ができる
- さらに自信を失う
このようなサイクルを断ち切るためには、サイズにとらわれない自己肯定感の回復と、オープンな対話が重要です。
泌尿器科での診察:何がわかり、何ができる?

「陰茎のサイズが気になるけど、病院に行っていいの?」と迷う人は多いですが、泌尿器科やメンズクリニックは正しい相談先です。自分で判断せず、医学的に評価を受けることは重要です。
医療機関でできること
- 陰茎の長さ測定(勃起時・弛緩時)
- ホルモン検査(テストステロン値など)
- 発育異常や構造的な問題のチェック
- 超音波検査による器質的評価
- 精神的ストレスへの対応(カウンセリング)
医師に相談するメリット
- 客観的なデータで安心できる
- 必要に応じて医学的な対処法を提案してもらえる
- 自己判断による誤解や無意味な出費を避けられる
泌尿器科医や性機能専門医は、陰茎サイズの悩みを医学的に扱うプロフェッショナルです。ひとりで悩まず、信頼できる医療機関での相談を検討しましょう。
陰茎増大手術とは?現在行われている医療的処置
ペニスのサイズを医学的に改善したいと考えた場合、外科的手術が一つの選択肢になります。ただし、「美容整形」の領域に近く、リスクも伴うため慎重な検討が必要です。
主な手術の種類と内容
手術名 | 内容 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
陰茎靭帯切断術 | 陰茎を骨盤に固定している靭帯を切断し、外見上の長さを数cm延ばす | +2〜4cm程度(勃起時の機能は変わらない) | 勃起時の角度が下がることがある |
脂肪注入・ヒアルロン酸注入 | 陰茎の皮下に脂肪や充填物を注入して太さを出す | 見た目の増大感 | 吸収されて効果が減少する可能性 |
シリコンインプラント挿入 | 陰茎の内部にインプラントを埋め込み長さや太さを固定的に変える | 半永久的 | 感度低下・感染・術後の違和感のリスクあり |
医師との十分な相談が不可欠
これらの手術は、公的保険が適用されない自由診療であり、数十万円〜百万円以上の費用がかかります。また、信頼できるクリニックを選ばないと健康被害のリスクもあります。
他の記事で無料相談などのキャンペーンなど紹介しておりますのでご参照くださいね
ホルモン治療は選択肢になるのか?
陰茎の発育に関わる最も重要なホルモンはテストステロン(男性ホルモン)です。一部の男性では、ホルモン分泌が不十分であることが原因で陰茎が十分に成長しないケースがあります。
テストステロン補充療法(TRT)
- 適応対象:低テストステロン血症(LOH症候群)と診断された成人男性
- 治療方法:注射、ゲル、貼付剤などによるホルモン補充
- 効果:性欲・性機能の回復、元気・筋肉量の増加など(サイズ増大そのものへの効果は限定的)
思春期前後での治療例
成長期にホルモン分泌の異常があった場合、小児泌尿器科や内分泌科で成長ホルモンや性ホルモンの補充治療が行われることがあります。ただし、成人後の治療では陰茎自体を大きくすることは難しいとされています。
注意点
- 医師の診断なしに市販サプリや個人輸入でのホルモン使用は極めて危険
- 血栓、肝障害、前立腺肥大の悪化など副作用のリスクあり
バキュームポンプ療法:別角度からのアプローチ
外科手術に抵抗がある場合や、ED(勃起障害)の改善を兼ねたい場合に検討されるのが、バキューム勃起補助器具(VCD)の使用です。
バキュームポンプとは?
陰茎を円筒状の器具に入れ、手動または電動で陰圧(真空状態)を作ることで、血流を促して勃起状態にする装置です。使用後に陰茎根元にリングを装着することで勃起を維持します。
使用目的と効果
- 一時的なサイズ増大(使用中のみ)
- EDの治療補助
- 陰茎組織の血流改善による機能維持
- 長期使用による「見た目の伸び」の報告例もあるが、医学的根拠は限定的
安全に使うには?
- 医療機関で処方された製品を使うことが望ましい
- 使用時間の制限(通常は20分以内)
- 陰茎皮膚や血管に対するダメージの回避が必要
※バキュームポンプは、身体に傷をつけずに試せる数少ない手段ですし、筆者自身実際に使用してみて効果を感じています。他の記事で増大ポンプについての記事がありますのでご参照ください
市販のサプリや増大器具に注意が必要な理由
インターネットやSNS、雑誌などでは「飲むだけで大きくなる」「1ヶ月で+5cm」などと謳うサプリメントや器具が多数見られます。しかし、これらの多くには科学的根拠が存在せず、過剰な期待や健康被害を招くことがあります。
増大サプリの実態
市販されている陰茎増大サプリには、以下のような成分が含まれることがあります。
- L-アルギニン、シトルリン(血流改善作用)
- マカ、トンカットアリ、ヨヒンビン(性的活力の向上)
- テストステロン様作用のある植物成分(未検証)
これらの成分には、勃起力や性欲のサポート効果が期待できます。
過剰摂取や個人輸入のリスク
- 成分不明の製品による肝機能障害、心臓への負荷
- 海外製品に違法成分(ED薬の成分やホルモン類)が混入している例も
- 医薬品ではないため、副作用や長期使用による影響が把握されていない
※サプリメントに関してもほかの記事で紹介しています
ED(勃起障害)とサイズ不安の関係
陰茎サイズに対する強い不安は、**勃起障害(ED)**の心理的原因となることがあります。EDそのものが陰茎のサイズを「小さく見せる」原因になるため、不安とEDが相互に悪化する悪循環に陥ることもあります。
心因性EDの典型パターン
- 性行為時に自信を失い、緊張・不安から勃起が維持できない
- 性行為を避けるようになる
- セルフイメージがさらに低下する
このような場合、サイズではなく「勃起機能の回復」が最優先されるべきです。
ED治療薬による改善
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬は、陰茎の血流を促し、勃起をサポートします。
- 使用により「しっかり勃起する」という成功体験が増える
- 性的パフォーマンスへの自信が回復する
- 結果として、サイズへの過度な意識が軽減することがある
ED治療薬は医師の診察と処方が必要です。自己判断での個人輸入は避け、正規の医療機関で相談しましょう。
思春期の発育と成長ホルモン治療
陰茎の発育には、思春期における性ホルモンの分泌が重要です。遺伝的・内分泌的な問題により、この発育が十分に行われない場合、医療的介入によって発達を促進することが可能なケースもあります。
成長期における治療対象
- 先天性副腎皮質過形成や下垂体機能低下症などによるホルモン不足
- 染色体異常(クラインフェルター症候群など)
- 重度のミクロペニス(生後間もなく発見されるケースも)
代表的な治療法
- テストステロン製剤(注射や外用剤):思春期初期の促進
- 成長ホルモン療法:低身長と併発する場合に併用されることも
成人後は効果が限定的
20歳以降では、骨や組織の成長がほぼ停止しているため、ホルモン療法によるサイズ増大は基本的に期待できません。成長期での介入が重要です。
画像診断による正確なサイズ評価
陰茎サイズへの不安は、主観的な感覚や思い込みによって生じることが多いため、客観的な測定が不安の解消に役立つ場合があります。その際に活用されるのが医療機関での画像診断や専門的な測定法です。
医療機関で行う測定方法
- 伸展時測定(stretched penile length)
弛緩時に陰茎をやさしく引っ張って測定。勃起時の長さに近いとされる。 - 勃起時測定
薬剤を用いた人工勃起状態での測定(注射やポンプを使う場合も)。 - 超音波検査(エコー)
陰茎の内部構造、血流、勃起組織の状態を評価。
→ EDの原因がサイズではなく血管や組織の問題であることがわかるケースも。 - MRI(まれ)
術前評価や特殊な病態で必要になることがある。
正確な診断のメリット
- 実際の長さや太さを客観的に知ることで、不安や誤解が軽減される
- 手術や治療を検討する際の適応判断に役立つ
- 性機能障害(EDや勃起不全)の原因分析にもつながる
性機能と満足感を高める「テクニック」と「対話力」

多くの専門医が指摘するように、性の満足度はサイズだけで決まるものではありません。むしろ、相手との相互理解・信頼・コミュニケーション能力が鍵となります。
パートナーとの対話がもたらす安心感
- 「どんな触れ方が気持ちよいか」
- 「どんなタイミングで不安になるか」
- 「どうすればお互いリラックスできるか」
こうしたやり取りは、セックスそのものの質を大きく左右します。
サイズを超える“満足の技術”
- 前戯やマッサージなど、非挿入的な接触による満足
- ペースやリズム、目線、声といった感覚的なコミュニケーション
- 性的表現の幅を広げることで、パートナーとの関係もより深まる
心理的サポートも有効
不安やコンプレックスが強い場合は、臨床心理士やセックスセラピストといった専門家によるカウンセリングが有効なこともあります。
どんな時に医師に相談すべきか?
陰茎のサイズに悩んでいても、「病院に行っていいのか」「恥ずかしい」と感じて放置してしまう人は少なくありません。ですが、以下のような状況に当てはまる場合は、医師の診察を受けるべきタイミングです。
医師に相談すべき症状・状況
- 勃起時の長さが明らかに6cm未満、または発育に疑いがある
- 思春期を過ぎても陰茎や睾丸が明らかに未発達
- EDや性行為への強い不安、回避傾向がある
- サプリや器具に依存している、あるいは副作用を感じている
- 性的自己評価が極端に低く、日常生活に支障をきたしている
相談先の例
- 泌尿器科:陰茎・性器に関する総合的な診断と治療
- 内分泌科:ホルモン関連の問題が疑われる場合
- メンズクリニック:男性特有の悩みに特化(※信頼性のある医療機関を選ぶ)
- 精神科・心療内科:強いコンプレックスや性不安への心理的サポート
まとめ
勃起時11cmという陰茎サイズは、医学的には「小さい」とは言えず、正常範囲内です。多くの不安は誤った情報や比較意識から生まれますが、正確な知識と医療的な支援によって、身体的にも精神的にも「安心」して性と向き合うことが可能です。
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